WordPress

初めてWordPressを使ってサイトを作るときの注意点

2021年3月1日

ポイント

・WordPress不具合が多いことを知っておくべき
・WordPressのインストールは、リリース時期とバージョンを見極めた方が良い
・プラグインでなんでも解決しようとしないこと

目次

1.WordPressは無料であるが故に不具合もある
2.不具合を改善するために更新頻度は高い
3.インストールは最新バージョンを使うべきか否か
4.プラグインを入れすぎない

1.WordPressは無料であるが故に不具合もある

WordPressは簡単に言うとブログツールであり、Webサイトの内容を簡単に更新できるシステム(CMS)です。
カスタマイズ次第で「企業のサイト」や「趣味のサイト」などを好きなように作成することができます。
GPLライセンスで配布されており、個人利用・商用利用を問わず無料で使うことができます。
特にこだわりがなければ、インストールしただけで簡単にブログサイトを開設することができます。
世界の約40.4%のページはWordPressでできている(2021年2月現在)そうです。その内、CMSのシェアは64.4%だそうです。
引用元:https://w3techs.com/technologies/overview/content_management

さて、WordPressを入手するためには、公式サイトに行けば最新版が無料で手に入りますが、
WordPressの公式サイトでは、最新版をダウンロードするように書いてありますし、
あるレンタルサーバのWordPress自動インストールは、最新版が手軽にインストールできます。
公式サイト:https://ja.wordpress.org/

しかし、“ちょっとまってください。最新版は不具合が多いんです!”と声を大にして言いたい。
何も考えず最新版をインストールするのは避けた方が良いです。

2.不具合を改善するために更新頻度は高い

WordPressは、頻繁に更新され、バージョンアップ版が公開されます。
バージョン3.7で導入された自動更新機能で、インストールしたままの設定であれば、Windows Updateのように自動で最新版に更新されます。
この更新は、機能の変更、不具合やセキュリティ上の問題の修正ですが、
そもそも最新版は、開発者がテストしてそれでリリースされてきたわけで、
実際の運用とは異なるために、実際にユーザが使ってみたら“使いたい機能がうまく使えない”とか、
おかしな挙動をするとか、未知のセキュリティのバグがあるとか色々あるわけです。

3.インストールは最新バージョンを使うべきか

上で書いていることと矛盾しますが、できるだけ最新バージョンを使うべきといえます。
ただし、バージョンとリリース時期を考えて行ってください。

2021年03月01日現在、最新のメジャーバージョンは5.6系で、2021年2月22日リリースの5.6.2です。
あくまでも私の考えですが、私ならひとつ前のメジャーバージョンの5.5系(5.5.x)の最新版を使います。

2021年3月1日現在、5.6系の最新版は5.6.2でアップデートが2回リリースされていますが、
5.6系の初回バージョンがリリースされてからまだ1ヶ月ちょっとしか経っていません。
どんな不具合があるか判りませんよね・・・?
インストールしている人も多くないはずなので、ネットで調べても情報が出てこないことが多いんです。

ひとつ前のメジャーバージョンの5.5系を見ると、最初のバージョンは2020年9月1日にリリースされ、
バグ修正版も3回出ており、最新バージョンは5.5.3となっています。
最初のバージョンから半年経過しており、不具合の情報は少なくとも、5.6系よりは情報量も多いといえます。

ただし、そこを注意してインストールしても、不具合が発生すれば、
結局は原因を調べて自分で直すしかないことを覚えておいてください。

また自動アップデートを止める方法もありますので、別途説明できればと思います。

4.プラグインを入れすぎない

WordPressでサイトを作るとき、仕事の早い方だと機能追加のためにプラグインを入れまくることが多々あります。
しかしこれはNGです。
何故なら、プラグインを入れて有効化すると、サイトがわざわざプラグインを読み込むために「サイトが重くなったり」、
PHPで定義された関数や変数がサイト全体で共通で使われるので、
「あの機能が動かない」とか、「設定が変更できない」とか、謎の変な不具合が出ることがあります。

こういった不具合は、プラグインがそのWordPressのバージョンで検証されていなかったり、上記の理由で他のプラグインと影響しあって起きます。
エンジニアでも、設計図がなく自分で原因究明をするわけですから、不具合の修正はなかなか進まないのではないでしょうか。
ですから、プラグインを入れるときは、極力プラグインに頼らずなくてもいい機能(プラグイン)は入れないようにした方が良いと思います。
できることであれば、自分でPHPを組んで機能追加していくことにつきます。

まとめ

WordPressに慣れないうちは、不具合が出ると対処できないことも多いはずですが、慣れると勘所も判ってくるので、ある程度対処できるようになります。しかし、自分が作ったシステムではないですし、判りやすい取扱説明書があるわけでもありません。そのため、WordPressのバージョンと、使うプラグインはよく調べてから決めた方が良いと思います。
また、なんでもかんでもプラグインで対処すると、プラグインに起因する不具合が出ることがあることも覚えておくべきかと思います。

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